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新しい生活の、新しい相棒に。\n- 日用品愛好家×グラフィックデザイナー -

新しい生活の、新しい相棒に。
- 日用品愛好家×グラフィックデザイナー -

発売当初より多くの支持を受けている、DUENDEの新作STEEL STORAGE WAGON。
新しい働き方にフィットしたこのプロダクトを、DUENDEで数多くのインタビュアーを務めた渡辺平日と、親交のあるグラフィックデザイナーの小出和明がざっくばらんに語り合いました。
在宅ワークの多いリアルなユーザーの実際の使用感として、ぜひ参考にしてみてください。

text & photograph 小出和明

ーよろしくおねがいします。何度かDUENDEのコンテンツではインタビュアーや、エッセーなどを書かせていただいていました。今回は少し引いた立場で、聞き役になりたいな、と思っています。

小出:おねがいします。今回は、WAGONの使用感というところですよね。でもその前に、渡辺さんに聞きたいことがあって……

ーどんなことでしょうか?

小出:その……組み立てるときに、すごいワクワクしませんでした?
最初、説明書通りにしていくと、底の方から組み立てていくんですけど、完成した姿が全然想像できなくて。このあと、どうなっていくんだろう、っていうワクワクがすごく良くて。

ーいきなりマニアックな話ですね(笑)。でも確かに、組み立て家具ってふつう、組み立てるのにワクワクはしませんよね。プラモデルを組み立てるみたいな面白さでしょうか? 

小出:なんというか、箱状のものだったらこう組み立てるだろう、みたいな予想を裏切っていく。これがこうなって、こうなっちゃうんだ! みたいに。
きっとこうなるには理由があって、ものすごく考えられているんだろうなというのが、組み立てながら感じられたのがすごく印象的でした。

ーファーストインプレッションの前の、ファーストインプレッションという感じですね(笑)
では、実際に組み上がったWAGONのファーストインプレッションはどうでした?

小出:そうですね。見た目の話なんですけど、未知の、初めて見るものが家にあるという、良い意味での違和感がありました。ネガティブな感じじゃなくて、生き物の気配というか。
大袈裟に言えば(映画2001年宇宙の旅の)モノリスみたいな神聖なものを見る感じで、ちょっと有機物のような。
……わかりにくいですよね。

ーいえいえ、わかる気がします。ロボットというか、(スターウォーズの)R2D2みたいな。いい意味で存在感がありますよね。

小出:そうです、そうです! 表からほとんど見えないんですが、底にキャスターがついていて、自分が移動させることが多い使い方をしているので、よりR2D2に近い「愛らしい」生き物みたいな、そんな印象が自分にはあります(笑)

ーああ、なるほど。キャスターを使って動いていると確かに。
最近、機能を優先しつつも、人に寄り添うデザインというのが、とても重要だと個人的には思っていて。多くはどちらかに偏っていますよね。

小出:寄り添うデザインが重要なの、わかります。インテリアはもっともたるものですけど、服やガジェットも含めて、自分を表すものだったり、居心地がいいものを選ぼうとしてる気がします。難しいですけど。

ーそういう意味でSTEEL STORAGE WAGONは、デザインと人と寄り添うこと、この両立がすごくうまくできているな、と感じていたので、「愛らしい」というその気持ちとてもよくわかります。

小出:でも、ロボットか。確かにしっくりきました。使い方でも感じますが、頼れる相棒が家に来た感じはありますね。

 


ー他にはどんな印象を持ちましたか?

小出:存在感の話とも繋がりますが、すごくドッシリしていて、触れるたびに存在を感じるんですよね。例えば、突板のテーブルじゃなくて一枚板みたいなギュッと詰まった感じというか。高級感と言い換えてもいいかもしれません。
DUENDEの他のスチールを使っているプロダクトも使っていますが、同じようにこの印象があります。中身がしっかりある感じというか。

ー全部がスチール製の家具って、オフィスみたいなところでしか見かけないですよね。ラックとかでも、棚板と支柱はスチールだけど、全部が覆われているものって、とても少ないじゃないですか。

小出:でも全部スチールだからといって、DUENDEのは別にオフィスっぽい感じにはならないですよね。UNO HANGERとかも、すごい無骨な雰囲気なのに、家に置くとなんか馴染んで。そこも不思議で、むしろ優しい雰囲気すらあります。

ーそうですよね。普通に使うと重厚な素材ですし、重々しいと思うんですけど、それが実際に使う人のことや空間のことまで考えて、デザインでクリアされているのかなっていうのは、DUENDEのプロダクトに対して、常々思っています。

小出:そうですね。WAGONの制作に関しても、結構前から、色々お話を聞かせてはもらっていて、ちょっとした裏側から感じるところはありました。
スチールを曲げて強度を出すその曲げが、デザイン性に繋がっていたり。同じような処理で、スチールの曲げが棚の背中になってるMARGE SHELFなんかも似た流れは感じますが、自分たちはなんとなく「雰囲気がいい」とか「いいデザイン」でまとめちゃってますけど、細かな作り込みのところが、そうした生活の中で優しさを感じるようになっているんでしょうね。

ーそうですね。
極端な話ですが、DUENDEだけではなくて、カメラも高いものになると、端子のカバーとかスイッチ、シャッターとか、細かなところがとても使い心地良くなりますが、そうしたプロダクトとしての完成度が醸し出す良さが、あるということなんでしょうね。

小出:まさにそれですね。それに、コロナ禍になって痛感しましたけど、PCデスクとか、ものをまとめておくワゴンって、チープなものか、ものすごい高級かで、ちょうど良いものがない印象があって。使い勝手とこの質感を考えると、そういう意味では金額を聞いても高くないな、という印象もありました。
DUENDEの製品は、他のも同じように、金額を聞いて納得感を感じることが多いですね。

 


ーそれで、実際にどんなふうに使っていますか?

小出:さっきもちょっと触れたんですが、キャスターがあるので、部屋をよくコロコロと動かしています。自分に着いてこさせるみたいにして。
デザイン作業をする場合、メモや修正指示原稿を広げることが多いので、広めのテーブルの近くまでWAGONを転がしてきて、蓋を開いてノートPCを取り出すみたいな感じです。

ー作業が終わったらまた元の場所に?

小出:はい。ドック(格納庫)に戻るみたいに。ノートPCを戻して、充電させて。イヤホンなんかもそこに。それで、またコロコロとリビングの定位置に転がして戻す。

ードックっていいですね。なんだか、その使い方だと、母艦だったり補給船みたいなイメージもあります。

小出:出動もできて、その場でメールチェックとかの作業なら軽くできる。まさしくですね。
あとは下の棚にはデザイン系の資料や写真集をいれて、アイデアに詰まった時はサッと取り出して読んだりしてます。
真ん中の棚には読みかけの小説とか、自分がよく使うグルーミング用のポーチなんかもポイと入れてて。
その奥には、目隠しされた棚があって、トップに繋がってる電源やアダプタを隠していますね。

ーそういえば、そのアダプタなどを入れるボックス部分は、最初からついていたわけではなかったらしいですよ。

小出:そうなんですか? これがないと始まらない、というくらい重要な機能ですよね。

ーなんでも、デザイナーの引間さんが、ファーストサンプルを実際に家で使っているときに、充電ステーション的に使えないかなと思われたのを、エンジニアの酒井さんが構造設計から見直して、取り外し可能な電源ボックスを作ったらしいですよ。

小出:なるほど。最初からあったかのように自然なのは、設計の見直しっていう、大工事の末の結果なんですね。

ーそうですね。
で、話はもどって。今までは、仕事で使う本やパソコン、ガジェットを置くっていうのはそれぞれバラバラだったんですか?

小出:はい。それぞれ別々ですね。ノートPCって、薄い割には床におけないし場所をとる、困ったやつだったんですが、ようやく居場所が見つかったという感じはします。

ー話を聞いていると、パソコンデスクみたいなものはないんですね。

小出:ないんです。だから、ダイニングテーブルで作業をすることが多いので、今までノートPCはカバンに入れていて、都度取り出して、本は本棚から取り出せば、その仕事が終わるまでノートPCの入ったカバンと一緒に放り出していたんで、よく妻に怒られていました(笑)

ー(笑)。まとめるとこのワゴンは、小出さんの生活にばっちり溶け込んだわけですね。単なる家具というより、生活に欠かせないツールになっているというか。

小出:そうだと思います。これは自分だけの話じゃなくて。コロナ禍を経て、家の中で仕事をする人が増えたじゃないですか。だから自分以外にも刺さる人が多い気がしますね。

ところで、DUENDEの製品について誰かと話していると、デザインのほうに話がいっちゃうことも多いですけど、実はそういう「道具」の側面の方がしっかり大事にされている、とわかるコンセプトのプロダクトですよね。

ー逆に、ここはもう少しこうだったら、という部分はありますか?

小出:うーん。特に困ってはいないんですが、移動をよくするので、電源タップから出る電源コードを這わせられる仕組みがあれば、取り回しが少し良かったかな、とは思いましたかね。でも、磁石のつくスチールだから、自分でもD.I.Y.で工夫すればできそうですね。

ーなるほど。
個人的には、天板が防水だったらキッチンまわりでも使えたなと。

小出:たしかに。

ー他に似たものがないからこそ、最近は「こう使ってください」という製品が多いので、コスメを置いてみたり自分で使い方を色々模索できる余地みたいなものを感じるのも面白な、と思っています。

小出:わかります。自分は説明書通りのようにパソコンや資料を置く使い方をしたけど、考えてみたらさまざまな使い方ができますね。

ーこのワゴンて「新しい生活」に発明されたものだから、いろんな可能性を感じますよね。それこそ制作者の意図を越えた使い方が発明されるかもしれませんよ。

小出:最初にモノリスみたい、といいましたが、むちゃくちゃデザイン的には削ぎ落とされてて、ただの箱みたいな静かな雰囲気なのに、全体の構造や、棚の角度とか詳しく見れば見るほど、やりたいことを受け止めてくれそうな気配はあります。

ーそんないろいろな使い方が可能かもしれない、可能性を秘めたWAGONですが、最後に、まとめみたいなことを、ぜひビシッと!

小出:自分もまだ100%使いこなせている感じはしなくて。

それでも、使いこなせたらきっと、一生の相棒になるようなプロダクトなんだろうなと感じています。仕事の基地としてはもちろんですけど、自分の趣味の基地みたいな使い方も、きっと良いんだろうな、という感じはしますね!



小出和明
フォトグラファー・デザイナー。
国産スニーカーblueoverや、バッグブランドなど、インハウスのブランディングからEC運用を10年経験し独立。作る上流から、売る下流までの幅広い知見で、さまざまな企業をクリエイティブでサポートしている。
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