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鉄の塊を切削加工して十字相次ぎにする

鉄の塊を切削加工して十字相次ぎにする

SOLID STEEL(SIDE)TABLEは、テーブルは現代の生活の中で、普段の暮らしで使うカップや本、スマホやスピーカー、花瓶など、なにかを床に直接置かないための台が、テーブルであるという考えで開発しました。
長く使い続ける、飽きの来ないプロダクトの基礎になるような仕組み、構造に。天板を支えるベースから、いかにそれをミニマルに作るか、ということろからスタートしました。

ベース部分に必要な要素は、簡単に倒れたりグラつかないための重量です。あるいは、天板より大きなベースのプレートなども有り得ますが、もちろんこれも支柱としっかり固定がされていないとべースプレートと支柱の接合部が折れてしまってはいけません。天板を任意の高さに安全で確実に保持するための脚部、という考えです。

重さがあると、普通は質量も大きくなりますが、スチールの塊を使えば、比重がとても高い材料なので、15mmの細さであっても、重く、しかもとても強靭で曲がったり歪んだりもしません。
ベース部分と支柱をこの15mmの鉄の塊、SOLID STEELを使えば、限りなく細く美しい脚部ができあがると考えました。


設計段階でベース部を十字に溶接してしまう方法も考えましたが、溶接部を圴一にきれいに磨くことも難しい、仕上げの塗装も、入隅(いりずみ=接合部のうち角)に塗料が入りにくく、色がくすんだりすることも考えられ、完成形を想像しても、どうも美しくない。

全部のパーツがばらばらに分かれていて、組み立てできちっと組み上がる方法として、ソリッドスチールだからこそ叶う、切削加工で素材を半分まで欠き込み、十字相次ぎとしています。

天板の薄さも相まって、これが組立製品とは思われないケースがあります。

どうやって作ってるんだろう。と、展示会などでも裏を覗く人もいらっしゃいます。
これ、完成品(全部溶接して出来上がっている状態の製品のこと)じゃないんですか??

特にここは、ネジ受けのナットを天板に溶接して、表は後が目立たないように磨いていますし、この細さのソリッドスチールに穴を掘ってあり、ぴったりナットに嵌るとは、想像しないと思います。

開発時に、さすがにこれは出来ないよな…と思いながら工場にこの仕組みの可否を確認したら「できる!」という返事が来た時には、僕も「え、できるの??」ってなりましたから。

このネジを外して、パコッと外して種明かしするときは、ちょっぴり鼻が高いです。(笑)

 

解体したら、この状態になります。パッケージの薄さは32mm。
一見、この厚みで5kg以上あるとは思わないので、配送業者の人も驚くと思います。

組み上がった脚部の接合部のきれいさ、塗装の状態、スチールの塊であるソリッドスチールの材料のエッジが際立ち、プロダクトにあたる光が創り出す幾何学的にも見える陰影の妙。


スチールの太さなどは違いますが、このソリッドスチール(鉄の塊)の脚部設計は、GOOD DESIGN賞を受賞したダイニングテーブル「SOLID STEEL DINER TABLE / HIGH DINER TABLE」 にも採用しています。

WHAT'S SOLID STEEL DINER TABLE & HIGH DINER TABLE 

 

今思えば、礎となった重要な実験

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ノーリツイスはご存知でしょうか。愛知の会社で、事務用イスを専門的に作っている老舗のメーカーです。 病院で先生が座ってるスツールやイス、患者が座るスツール、働くあらゆる場所で使われているので、どこかで目にしていると思います。

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