
DUENDEのこだわりとは part5
- 「必要なんじゃないか」から生まれる -
DUENDEは、2023年末、2024年末に、二つのプロダクトを発表しました。
STEEL STORAGE WAGON
コロナを機に生まれたリモートワークが今までの働き方を変え、仕事とプライベートの切り離しが難しくなるのを想像し
て作ったワゴン。
SOLID STEEL DINER TABLE / SOLID STEEL HIGH DINER TABLE
住宅の狭小化が進み、家での過ごし方も少し変わってきた今の日本人の生活スタイルを考慮した、今までになかった選択肢としてのダイニングテーブル。
これらは、変わる事のないDUENDEのコンセプトに基づきながらも、時代の変化によって生まれたプロダクトです。
「必要なんじゃないか」から生まれるプロダクト
STEEL STORAGE WAGONは、コロナ禍を経て、本来「会社でする仕事」が、プライベートである生活空間に入り始めたことをきっかけに開発したプロダクトです。

毎日ではなくても、自宅で仕事をするようになったことでパソコンや書類など、生活の中に仕事にまつわるものが増えた人も多いかと思います。
パソコンやファイルなどは、仕事を終えてもテーブルやソファにとりあえず置いておくしかなくて、業務を終えたにも関わらず、ふと目につくような状況で、その度に気になって気持ちが完全オフにならない。家にいるからこそ、オンとオフの切り替えが出来にくい日常は、不健全で良くないなと感じました。
蓋を閉じた姿はすっきりとして、仕事の雰囲気のしないデザイン。収納力もありながら、オフィスで使われる製品とは違って、生活の中に馴染む見た目に。だから、移動はさせたいけれどキャスターは隠れてないといけない。
仕事を終えたら、蓋を閉じて、スーッと移動させて「仕事はおしまい」それが役目のプロダクトです。
PC周りの機器もオフの時間に充電できるステーションとして背部に電源を集約させる、ワゴンからは一本のコードのみが伸び、ゴチャ付きがちなコンセント問題も解決。
今の状況になったからこそ、「こういうのが欲しかった!」と思える製品を目指してデザインしたプロダクトです。
そして、DUENDE初のダイニングテーブル、SOLID STEEL DINER TABLE / SOLID STEEL HIGH DINER TABLEも同じように、変化した現代の生活環境と真面目に向き合ったことで生まれたプロダクトです。
多くの木製のダイニングテーブルは、4本脚で幕板がある為、天板部分の存在感が割と大きい。アーム付きのイスはほとんどテーブルの下に入らないことなどもあり、テーブルとイスを含めるとかなりのスペースを使っているのが現状です。
八畳の和室に置かれるボリュームのある座卓も、六畳では大袈裟で邪魔に感じます。我々日本人の生活スタイルは、大きいより、少しコンパクトに、分厚いよりも、なるべく薄いほうが適しているのではないだろうか。

開発は、「この製品によって、空間が有効に使える」という、使う人の生活、使われる場所ありきの考えで進めました。
スチール製の天板はあんまり見たこともないから違和感があり、冷たく感じるなどのデメリットもあると思いますが、「薄くても丈夫」という性質を利点とし、薄いスチールは、天板部分の質量自体(=存在感)を減らすことができると考えました。また、4本脚ではなく一本の支柱になれば、テーブルそのものの存在感を少なくできます。
喫茶店やファミリーレストランで採用される一本の支柱で天板を支えるテーブルのメリットは、「座る、立ち上がる」時に、イスをあまり動かさないで済むことです。一本の太い支柱ではなく、細くても頑丈な支柱でそれが実現すれば、機能的にスペースも有効に使え、製品自体の存在感を減らした空間を有効に使えるテーブルになると考えました。

スチール天板で重心が上になって、テーブルが不安定にならないように。
物理的な質量も、構造的にも、生産方法に於いてもこれ以上省けない、至ってシンプルなデザインを目指した結果、ベースと支柱を、スッキリと細くても、重く強靭なスチールの塊(無垢棒)で構成する設計が生まれた訳です。
テーブルそのもの存在感を極限まで軽やかにするため、最小限の部材のみを使い、シンプルで実用的にすること。
このプロダクトは、変わってきた今の日本人の暮らしかたや、狭くなった部屋のスペースで使う、いままでの ―キッチンダイニングシーンの主役― としてのテーブルとは違うコンセプトの製品です。

丸い天板はミニマルでありながら、柔らかい印象で空間にも合わせやすくカフェライクなスペースに。四角形は壁につけて使用し、ダイニングはコンパクトなスペースに収めて、ほかの空間を広々使う。

HIGH DINER TABLE は、限られた空間をより広く使うために目線も高く、ゆったりと、ではなく軽やかに。そこまで広くは持てない、一人暮らし、二人暮らし。置かれる空間の中で、より存在感を少なく限られた空間を、より有効に使うため従来のダイニングシーンとは違う、今までになかった新たな選択肢のひとつになればと願っています。
時代や環境が変化してきたことで、「それが欲しい」と思う人がいるから、考える。デザインする。プロダクトが生まれる。だけど、必要な要素を満たすことに加え、最も重要なこと。
人が「見る、使う」ために、空間に佇む「美しさ」、プロダクトとしての「格好の良さ」。それらの想いやこだわりがDUENDEのプロダクトの根底に存在しています。
それこそが、DUENDEの届けることができる価値みたいなものかもしれません。
DUENDE
ブランドマネージャー 酒井浩二

