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DUENDE+MORTEX\n- 誰も知らない美しさを求めて -

DUENDE+MORTEX
- 誰も知らない美しさを求めて -

2025年6月のinterior LIFE STYLE 展で、新たに発表したのはDUENDEにMORTEXを組み合わせたプロダクトです。 

Mortex®は、ベルギーで製造されている天然の鉱物から作られるマイクロモルタル材で、強度があり柔軟性があるのでヒビ割れも起きにくく、わずか2㎜程度の厚みでコンクリート、モルタル風な表情を作れる左官素材です


かれこれ40年以上の付き合いになる左官業を営む友人が、「弾性のあるフローリングの上にも塗れるし強度もある。薄いから壁にも塗れるしコンクリートみたいにヒビ割れないからMORTEXで塗ろうよ」と、私が個人のオフィスとして使っている相当古いマンションの床と壁を友人に施工をしてもらうことになりました。


色味の確認の為に、まずはクローゼットの床に施工しました

それまでMORTEXは仕上がりが分厚い印象を勝手に持っていて、キッチン部分や木材に塗る軽量の左官素材だと思い込んでいましたが、一緒に施工作業を手伝ったことも相まって、この薄付けで、この感じが出来るのか、と驚きました。


たとえばテーブルの天板であれば、スチールの薄さはそのままに、コンクリート打ちっぱなし風のモルタル然とした雰囲気が出せる。
変に分厚くなってしまったらデザインとして台無しだが、薄さを失わずにこの表情になることに、まだ見ぬ美しいプロダクトが想像できたのが、この試みのスタートラインでした。

 


誰も知らない美しさを求めて

装飾要素を削ぎ落したデザインのDUENDEのプロダクトに塗ったら、他には無い、未だ見たことのない抜群に格好のいいプロダクトになるに決まってるな、と心が躍りました。

実際製品に塗ってみたらイメージより色が薄くてバランスが悪い、左官加工後のサンディングの程度や、塗布する保護剤も数種類あり、何度も「この感じは納得できないでしょ」と、試作を繰り返し、またスチールを曲げた湾曲面や、薄い淵に塗るのが難しく、一般的な塗装に使うスプレーガンで塗れたら均一に出来るかもしれないと、彼のところの左官職人も加わって試してみたが、全然うまくいかない。結果薄い淵も曲面も、すべて手作業でコテ塗りをしていかないといけません。

左官職人である友人も文句を言いながらもコテの種類を使い分けたり、目線で淵を仕上げるための作業台を作ったりと、色々な方法を試してくれ、昨年から試行錯誤をしてきました。 

MORTEXの施工は、通常粗い粒子の素材を塗り、その後細かい粒子の素材を塗ります。完全乾燥のあと表面をヤスリ掛けして、粒子の粗い下地の左官コテ跡を浮かび上がらせるのが一般的ですが、その仕上りはDUENDEのシンプルなデザインには強すぎると感じました。

鉱物である素材の表面のざらつきや表情は、同じ状況で塗ってもひとつひとつ仕上がりの雰囲気が違います。プロダクトのデザインに似合った仕上げを模索するなかで、
完成したプロダクトの美しさ、を基準とし細かい粒子の素材を二度塗りして強いコテ模様を出さない仕上げに決めました。
あえてコテ跡を模様として出すのではなく、素材感を手肌で感じる自然な風合いがとても素敵な魅力を持っています。
試作では、いくつかのDUENDEプロダクトにMORTEXを施し、白に近い色から真っ黒まで作ってみましたが、最終的に「DUENDE + MORTEX がマッチした美しさ」 と思えたプロダクト、カラーを発表しました。 


塗装の均一な仕上がりの美しさとは一味違う、世界に全く同じ表情が一つもない鉱物的な仕上がり。



質感の醸し出す雰囲気、プロダクトのミニマルなデザインとのバランスが独特でよいと思います。

DUENDEは、「こうだったら最高だよね」と思える理想に向け、デザイナーも、エンジニアも、生産スタッフも、技術的に難しいことも、みんなでチャレンジして乗り越えていくことで、唯一無二のプロダクトを生み出して来たのだと思います。

そうして生まれたプロダクトは、価値があると感じてくれる人がいて、これからも、時代が変わっていっても、世に残っていってくれるのかもしれない。 
だからこそ、これからもプロダクトには純粋に、真剣に取り組んで行きたいと思っています。

 

一部のお取引先さまだけの限定販売をしています。
DUENDE+MORTEX お取り扱い先のご案内

WEBO HOUSE

KANADEMONO

SIMPLE SREASURE

RETRO BOX

 

 

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